ぶるどり

遊んだゲームの記録

思い描いたグラブルの世界が3Dで広がる『GRANBLUE FANTASY: Relink』

2024年2月1日発売。
グランブルーファンタジー』の世界を見事に3Dで表現しきったアクションRPG。8年ほど前に制作発表が行われ、紆余曲折を経て遂に発売しただけあって手堅い作りとなっており、グラフィック・BGM・ゲーム内容何れもプレイヤーが求めていたものが期待以上の出来でお出しされたという作品となっている。
遊んだのは発売した直後となるが、今年遊んだゲームを振り返っていたら個別に記事を書く必要を感じたので突然の感想投下となります。

・3Dで広がる見事なグラブルの世界表現

キャラクターはやや頭身高めとなるがアニメ調の質感によってかなりグラブルらしい雰囲気が溢れており好感触。本編で何度も目にしてきたおじさんをはじめとするモブ達が生活している姿を見るとそれだけで感動できる。

プレイアブルキャラクターも豊富で全19名+アプデで3名追加となった。どのキャラクターにもエモートとそれに紐づくボイスも用意されており、マルチプレイで集まった時にワイワイとキャラクター動かして遊ぶだけでもかなり楽しい。
アップデートでフォトモードも実装されて、グラブル好きが楽しむゲームとしては最高のできとなっている。

戦闘時も勿論フルボイスだし、何と言っても嬉しいのがキャラクター同士の掛け合いで、なんと全てのキャラクターに他の全てのキャラクターに対しての掛け合いが用意されている。カリオストロロゼッタが年長者同士の会話をはじめたり、組織や四騎士と言ったグラブル本編でも絡みのあるキャラ同士は勿論のこと、本編ではイベントでの顔合わせすらしたことのないキャラ同士の掛け合いも同程度のボリュームが用意されているのが熱かった。

特にゼタからシャルロッテへの呼びかけがなんと「シャル姉」呼びであることが判明したのが一番の盛り上がりどころであった。全員が全員どんな呼び方するのか知りたいので早く本編に登場した全キャラを追加して欲しい。せめてアイルスト組だけでも……いや、スカーサハ様だけでも……せっかくここまで作られた作品が一作で終わってしまうのは勿体ないので、続編やDLC本当にお待ちしております。か、金なら出す……。

・誰もが遊びやすいアクションRPG

バトルは基本的に複数種類ある中から4つまでセット出来るスキルをぶっ放し、リキャスト中は通常攻撃と特殊攻撃を連打して気持ちよくコンボを繋げていくという手触りになっている。その合間に敵の攻撃を避けたりギミックを解除していくので、イメージとしては3DアクションRPG化した『ファイナルファンタジーXIV』と思って良い。
クリア後はチャレンジ的なクエストやかなりの周回を要求されはじめるが、ストーリー部分はしっかりアクションを楽しめつつもサクサク進み、3Dアクションとなったグラブルのストーリーに集中して遊ぶことが出来る。肝心のストーリー内容はやや薄味ではあるものの、「少年漫画の劇場版」くらいなまとまりとなっており、サッと楽しむ分には十分な内容だと感じた。

オプションのセミオートもかなり優秀で、基本的には自分で殴って避けたりをしつつも、咄嗟のタイミングでオートで回避や攻撃をサポートして手助けしてくれるという感じで結構好感触だった。そこへ加えて難易度設定も手厚いおかげもあってか実績を見るとストーリークリア率がPS5は61.0%、Steamは64.6%という驚異的な数字となっている。
参考までに確認すると、昨年発売されたアクションRPG『FINAL FANTASY XVI』はとにかく遊んだプレイヤー全員がストーリークリアまで遊んで欲しいという理念の基、装備やスキルといった初心者の躓きやすいゲーム的な要素を簡素化した上でオートでの回避や攻撃をサポートする機能を同様に実装しており、PS5実績でのストーリークリア率は49.0%となっている。こちらもかなりの高水準ではあるのだが、それを上回るのだから奇跡的なクリア率と言っても良いだろう。

流石にゲーム慣れしてるプレイヤーとしては勝手に動かされると邪魔だなという場合も多いので基本的に使うことはないのだが、キャラクターが強くなるとセミオートとCOMだけでクエストを周回するというまさに「グラブル」らしい遊びにも繋がっているのが面白かった。

また、細かい部分で言うとダウンを取った際には敵の出したダメージ発生床等がその時点で消えるので、攻撃チャンスが発生時はとにかく気持ちよく殴ってくれという調整になっているのも見事だった。

RPGとしても面白い。豊富な育成要素と成果発揮の場

そして本作はキャラクターを動かしてグラブルの世界を遊ぶというキャラゲー的な部分は文句無しで満点な上で、RPGとしても面白い所がとても良かった。

操作キャラは1人となるが、他3人COM操作になるもののパーティに入れることが出来るので4キャラ分の装備を整えアビリティを厳選するという楽しさが味わえる。この手のゲームはCOMが足手まといになりがちなのだが、思った以上にしっかり動いてくれるので装備を整えれば整えるほどよく働いてくれるのが最高だった。
その上で、フレンドと一緒に遊ぶ場合は自キャラ一人だけを集中して鍛えれば良いという遊び方も可能だし、4人集まらない場合はプレイヤー2人+COM2人、プレイヤー3人+COM1人と言った形でも遊べるのもかなり快適で、この辺りはソシャゲが得意なCygamesならではのマルチプレイへの気配りが行き届いていると感じられた。

本編クリア後は同じクエストを何度も周回して素材を集めて武器を作成・強化する、いわばモンハン的な遊びが解放される。

そこで登場するボスの調整も見事で、上位ランク開放時の壁となるボスの初突破時は敵の全体即死技が発動するか削り切るかのギリギリ勝負が見事なまでに楽しむことが出来るので達成感がかなり高かった。
上位ランクの素材で鍛え続ければ周回も楽になっていくし、何よりフェーズスキップにより長めの演出を飛ばしてサクッと倒せるくらいまで成長するとこれはもう脳汁ドバドバである。

流石に周回させすぎだろと思わなくもない部分もありつつも、それを乗り越えた先に得られる報酬が掛けた時間に見合うだけのものとなっているので苦にならなかった。また、キャラのLv、スキルツリー、武器、アビリティ等の成長要素も豊富なので、周回している間に何かしらで強くなり少しずつ討伐時間が減っていく楽しさがあるのもよく出来ていた。


・古戦場の箱開け並のジーン錬成

唯一個人的に欠点だと感じたのは、やり込み要素の一つであるジーン錬成。
これは不要となった装備を分解したり、色んなクエストをクリアすることで手に入るおまけのようなアイテムで新たな装備を生成できるという仕組みで、それ自体はとても素晴らしい。

なのだが、厳選する為にはこのジーン錬成をとにかくやり続ける必要があるにも関わらず、一つ一つ(アップデートで多少は改善)錬成する必要があり、古戦場の箱開け(これも次回古戦場で多少は改善予定)と同等かそれ以上の苦痛を伴うのが難点だった。

とは言え、やりこみ要素的な部分ではあるのでまあ……許すか。

・総評

とにかくグラブルを3DアクションRPGとして手触り良く作るという執念が感じられる作品で、アレンジBGMや新規BGMもグラブルらしく、かつ、リリンクらしくという感じで雰囲気がとても良かった。

やりこみ要素も最後まで楽しく遊べる程度によく出来ており、グラブル本編を遊んでるプレイヤーなら遊んで文句なし、もしグラブルを遊んでいない方もかわいいキャラクターを動かせるアクションRPGとしておすすめできるほどの出来となっている。

本当によく作られているので、DLC頼む頼む頼む!