ぶるどり

遊んだゲームの記録

やめ時なし、放置できない放置ゲー「Factory Town Idle」

2023年4月21日アーリーアクセス開始、2024年1月9日正式リリース。
本作は施設をクリックするか人を配置する事により自動で増えていく資源を使い新たな人や施設を作り、更に増えていく資源で更に新たな人や施設を作っていくことで数値がどんどん増えていく楽しさが病みつきになる、放置系タウンビルダーゲームとなっている。


要するにクッキークリッカー的なゲームではあるのだが、人や資源、土地やコイン等ありとあらゆるリソースを適切に振り分けていく楽しさに特化しているゲームとなっている。

最初のうちは木の板を10人で売る為には20人で作り続ける必要があり、木の板を20人で作り続けるためには40人で伐採し続ける必要がある……くらいシンプルなのだが、天然資源の再生速度にも限界がある為に木を栽培する人を増やしていくといった要素が増えていく。
その木を栽培する為には育てるための水を汲む人が必要となるのだが、勿論水の再生速度にも限界がある為に井戸を掘る人が必要となってくるといった形で複雑化の一途を辿り、いつの間にやら火を使った料理を作る人を1名増やすだけで全ての電気が止まるといった事すら起こり得る。

町が発展していくと人の手で資源を採るだけでは速度が足りなくなるので機械を使うようになっていくのだが、そうなると今度は電気が必要となり、電気を作る為に蒸気を出す必要があるが、蒸気を出すための火を起こすための石炭が足りない。でも石炭を掘るためには電気が必要なんだよな……といったデッドロック状態が起きがち。
どうにもならないボトルネックを解消する為にこっちの生産を減らす、あっちの生産を増やす……終いには電気を使ってる施設は止めて全て人の手でなんとかしよう!!! といった形で対応する必要が生じてくる。

このゲームはそんなリソース管理を最大限楽しめるように作られており、リソースを生む施設と使う施設の一覧をフィルタ表示してどこでどれだけ使っているかが把握しやすく、そこからまた更に別のリソースも追う事もしやすい為、Wikipediaのリンクを追って無限に読み続けられてしまうような感覚で無限にリソースを次々に追ってぽちぽち出来てしまう。気がつくと数時間経っているという事も度々で非常に危険だった。


ゲームが進むと最初の町とは別の町を発展させる事もできるようになる。石系の資源再生速度は早いが土地が狭い山、動物を育てやすく牧場の生産量の多い川等特徴も様々な上、ハーブやベリーは森でしか採れない等の土地毎にユニークな特産品もある。

幸いというべきか、交易所という施設を建てる必要があるものの特にコストはかからず物資の取引が出来るし、土地毎の輸出・輸入量も一覧表示出来たりもする為、どのリソースをどう回すかは管理がしやすい。
この管理のしやすさ故にちょっとバランスが悪いくらいでもすぐ目に止まってしまうので、この土地での生産増やすか……減らすか……とまた無限にぽちぽち出来てしまうのである。


他にも、次々と出てくるクエストをクリアすることで得られるクエストコインや、町毎に得られるポイントを使ってあらゆるクラフト速度を上げたり、素材生産量を増やしたりと言った強力なアップグレードを行うことも出来る。

これらのアップグレードはいつでも好きに増減出来るため、やろうと思えば一時的に資源を使い切り、足りなくなったら資源を増やし……といった形で町の発展を加速させることも可能となっている。
クリック時の生産量を増やすアップグレードなんかもある為これらを駆使することでいくらでも放置せず遊び続けられる上に、このアップグレードが使えるようになるタイミング、新たなアップグレード要素が追加されるタイミング、アップグレードする為に必要なコインが追加されるタイミング……これらが本当に上手く散りばめられている為、意識せずともあともうちょっと、あともうちょっとと触り続けてしまうゲームとなっていた。


・総評:数日間人生を壊す覚悟がある方向けの中毒ゲーム

本当に中毒性が凄まじい恐るべきゲームだった。とにかく要素がアンロックされるタイミングが絶妙で、少し落ち着いて放置できそうだな……と思ったタイミングには何かしらアンロックされて忙しくなるという無限コンボのまま今もなお走り続けている。安定したなと思ったらクラフト速度が早くなった結果何もかも止まってしまい、それを改善するために調整していたら……。

どれくらい中毒性が高いかと言うと、去年の終わりから友人とモンハンワールドを遊んでいるのだが、このゲームに触れてから2日間はちょっとこのゲームにハマりすぎてモンハンワールドを一切触らず3日目には少し落ち着いて復帰した所、友人に「2日いなかっただけでめっちゃMR上がってるじゃん」と言ったら「いや、みるふさん3日間いなかったが!?」と返されて、完全に1日過ぎていたという事が頭から抜けててわりとビビった。
あと暖かい飲み物入れてからちょっとだけこのゲーム触ると必ず冷めた飲み物になってる。